前回、市役所の開発課へ移動して分家の方法を聞いたお話の続きです。
「なんだ、こっちの方法で建てたらいいじゃ~ないの!」
…またもや単純に浮足立つChiyo夫婦…。
やっぱり甘くない!
ところが、「分家住宅」は「農家住宅」と違い開発許可申請となり、費用も最低でもプラス70万円以上…!
しかも許可が下りるまで3~4ヶ月かかるそうで…。
お金が更にかかるだけで、あまり意味がない…。
そして業者さんの話だと…
「開発」になると市の指導が入る。
すると、
擁壁や造成(家を建てる前に畑を宅地仕様にする工事)の条件が厳しくなるそうです。
即ち、開発費に上乗せして更に費用が掛かる場合が…!
…当然「分家」は断念しました。
その事をBESSの担当Sさんに相談しに行くと、色々と提案をして頂きました。
早速家に帰り、義父に事の顛末を話しました。
~わしの土地なのに…!~
そして、やはり義父も憤慨…!
「長男なのに分家って・・・!
ここで生まれ育って仕事でちょっとよそに出ただけで・・・!
それに手伝いの時期にはちゃんと帰ってきていたのに・・・!」
と、全然納得いかない様子でした。
本当にそうですよねお義父さん…。
ちょっと「10年以上」は厳しい気が…。
代々おじいさんから受け継いできた土地でも、細かい制約なんかは調べてみないとわからない事は多いのですね…。
そこで、BESS担当Sさんに提案して頂いた事を相談してみました。
それはこんな感じです。↓
・義父に200分の10の資金提供を受けて、建物部分を父と主人の「共同名義」にする。
・建築後に両親の住民票も移して一緒に住みますという意思を示す。
(※ちなみに、現所有者の義父名義での農転はできないそうです。
持ち家が既にあるから、新しい家は必要ないと見られてしまうからです。)
…無理矢理な法の抜け道みたいなやり方かもしれませんが、理に適っているような気が…しないでもない…?
ま~これで通ったらラッキー♪というような感じでした。
行ける気ような気もするけど・・・
多分ダメだろうな~と半信半疑な気持ちなんですけどね。
有力者の登場
その話を聞いて、義父が町内の市役所にも顔が利く方(役所関係のOB)に相談しに行ってくれました。
早速次の日に一緒に市役所に出向いてくれるそうで…!
素早い行動がありがたい…!
以前うちと同じような条件で話が進まなかった近所のお宅があったそうです。
そこで、建築屋さんも巻き込んで市役所に話をしに行ったところ・・・
なんと!当時の市長が登場…!
「若い人がせっかく帰ってきて農家を継いでくれる意思があるのだから、何とかしましょう。」
と、農業従事者の資格には居住年数が足りないにもかかわらず、農転許可が下りたそうで…!
うちの地域特有なのかもしれませんが、農家の地域は農業委員会の下請けみたいなことをほとんど無償でやっているようです。
そういった経緯から、農家の土地の件に関しては結構強く出られるらしく…。
「うちもそれでいける・・!?」
次の日に期待をしつつ、次回へ続きます。